【比較】WiMAXとWiMAX2+~通信速度や対応エリアの違い

【比較】WiMAXとWiMAX2+~通信速度や対応エリアの違い

WiMAX

そもそもWiMAXとWiMAX2+、同じサービス?違いは何?と疑問に思う方も多い様子。簡単に比較すると「WiMAX」は1世代前の古い通信回線、「WiMAX2+」は2013年にサービス提供が開始された新しい通信回線の点が一番の違い。
 
2020年4月現在、WiMAX回線のみを使用するサービスを新規契約できず、WiMAXの申し込みとはWiMAX2+回線を利用するプランの契約です。またWiMAXの回線・電波は2020年3月末に停波、サービス終了が決定しています。

つまりWiMAXとはWiMAX2+という通信回線を利用するポケットWiFiサービスで、2つの言葉の違いを区別せず使っても間違いはありません。

とは言え、WiMAXとWiMAX2+を比較して違いは何?という疑問に答えるため、このページではWiMAXサービスの歴史を紹介、新たに誕生したWiMAX2+との比較で速度やエリア、料金プランの違いを解説、WiMAX2+契約のおすすめプロバイダも紹介します。

そもそもWiMAXとはどんなインターネット接続サービス?

WiMAXとは”Worldwide Interoperability for Microwave Access”の略称で、無線通信技術・通信方式の名称。スマートフォンやノートPC、iPadなどのタブレット端末と、WiMAX・WiMAX2+専用の小型通信端末(ルーター)を接続、どこでも高速・大容量のモバイルデータ通信・インターネット接続が可能なサービスです。

WiMAXという通信規格

都心地域と比較して有線インターネット回線を整備しづらい過疎地や山間部。WiMAXという通信方式(規格)は、無線インターネット接続を可能にし、日本全体のインターネット利用可能地域を増やすことを目的に研究・開発されました。
 
これと同時期に携帯電話など移動・外出中のインターネット接続のニーズが高まり、都会地域も含めて広く移動無線通信手段が必要とされ、この利用ニーズに応える形で2005年に誕生したのがモバイルWiMAXという通信規格です。

UQ WiMAXの始まりは2009年

UQ WiMAXこのモバイルWiMAXという通信規格を利用した通信サービスがWiMAXで、2009年に「UQ WiMAX」というサービス名で開始されました。このサービス提供会社はKDDIグループのUQコミュニケーションズ株式会社で、WiMAX誕生以来、通信施設の整備やサービス運営を担っています。

WiMAX・WiMAX2+によるデータ通信~専用周波数の電波が特徴

WiMAXやWiMAX2+によるデータ通信規格の特徴は、2.5GHz(ギガヘルツ)のWiMAX専用の周波数帯の電波を使用する点。一般に電波は自由に使えるものではなく、限られた電波の周波数を各種通信サービスの目的に応じて国が割り当てています。
 
WiMAXに対して国は「2.5GHz帯の周波数の電波を専用に使って良い」と割り当てており、この周波数の電波を使ったインターネット通信サービスがWiMAX。WiMAXのWiFiルーター端末は近くのWiMAX専用基地局の電波を受信、相互通信してインターネットに接続します。

2.5GHz帯の電波を使用する通信の点はWiMAXとWiMAX2+を比較して同じで違いはありません。

携帯電話やスマホ、他のポケットWiFiと比較して電波の周波数に違い

比較して、携帯電話やスマホ、ネクストモバイルやY!mobile(ワイモバイル)などのポケットWiFiの通信(4GやLTEなどの通信回線)は700~900MHz(メガヘルツ)の周波数帯域の電波を使用する点がWiMAXとの大きな違いです。
 
一般に周波数が低い通信は、周波数の高い通信と比較して安定する点が違いで、携帯電話やスマホには特に安定通信が可能な周波数帯域・700~900MHz(「プラチナバンド」と呼びます)が割り当てられています。この帯域をNTTドコモやソフトバンクなど携帯電話各社が分割し、通信サービスを提供しています。

WiMAXからWiMAX2+への高速化~契約者数急増の理由

WiMAX(WiMAX2+)サービスを提供するUQコミュニケーションズによると、WiMAXの契約者数は2,000万人以上と急速に増加中。契約者急増の理由には、他の通信サービスと比較して次のようなメリットが挙げられます。

他の通信サービスとの比較でWiMAXのメリット

  • WiMAXがあれば、自宅でも外出先でも高速・大容量のモバイルデータ通信(インターネット)が可能
  • 固定回線サービスと違い回線開通工事が不要、最短で申し込み翌日からインターネットに接続可能
  • 小型通信端末(WiFiルーター)のみ、配線不要で部屋がスッキリ、自宅のどこでもネットができる!
  • WiMAXのルーター1台で、ノートPCやiPadなどすべてのIT機器がネットに接続可能
  • スマホのテザリングと違い、電池が長持ちで長時間のインターネット接続も問題なし

WiMAX2+になりインターネット通信速度がさらに向上

WiMAX2+の魅力は高速インターネット。フレッツ光など光ファイバーケーブル利用の固定回線と比較しても同等の通信速度でインターネットを利用可能で、動画再生やアプリ・音楽のダウンロードもスムーズな点はWiMAXのおすすめ理由の1つ。またこの通信速度が、WiMAXとWiMAX2+の比較で最大の違いです。

2013年、新たに誕生した通信回線・WiMAX2+

WiMAX2+2009年開始のWiMAXサービスに続き、2013年10月にWiMAX2+通信回線によるインターネット接続サービスが始まり、WiMAX2+回線は従来のWiMAXと比較して通信速度が飛躍的に向上したと注目を集めました。
 
WiMAX専用に2.5GHzの周波数帯域を使用していましたが、2013年に国(総務省)はUQコミュニケーションズに「UQ WiMAXサービスをさらに拡大して良い」との許可を出し、WiMAXサービスで使用可能な周波数帯域が増加。結果、より高速のインターネット通信サービスを実現可能になり、誕生したのがWiMAX2+。

通信速度が従来と比較して3倍の下り最大110Mbpsに

WiMAX2+の誕生当時のWiMAXの速度は下り最大40Mbps・上り最大15.4Mbps、比較してWiMAX2+は下り最大110Mbps・上り最大10Mbpsと下り(ダウンロード)のデータ通信速度が約3倍に高速化して話題となりました。(2020年4月現在、WiMAX2+はさらに下り最大558Mbpsまで高速化)

WiMAXとWiMAX2+の違いを比較

WiMAXとWiMAX2+を比較して最大の違いは通信速度。使用する電波の周波数帯域は同じ2.5Ghzですが、2020年4月現在、WiMAXサービスの主流はWiMAX2+通信回線を使用するサービスで、古い通信回線WiMAXはほぼ使用されず、2020年3月末にサービス終了予定の回線です。

以下で、さらに詳しく通信速度やエリアなどWiMAXとWiMAX2+の違いを比較して紹介します。

WiMAX2+の通信速度は年々高速化、比較してWiMAXは低速化

WiMAX2+の通信速度は2013年のサービス開始から高速化が続き、2016年に下り最大440Mbps、2017年には下り最大558Mbpsに。比較してWiMAXの下り速度は最大13.3Mbpsに低速化、WiMAXとWiMAX2+の通信速度の比較では違いが拡大しています。
 
これらの通信速度は理論値で使用するルーター機種やエリアで実際の速度(実測)は違いますが、WiMAX2+は年々高速化中で、他のポケットWiFi・モバイルWi-Fiサービスが使用するLTE通信と比較しても通信速度は上回ります

WiMAX2+対応エリアも急速拡大中

基地局の増加グラフ
WiMAX2+の基地局は急速に増加、3万基地を突破

サービス開始時は限定されたWiMAX2+対応エリアも急速に拡大中で2017年に基地局数3万局を突破、2020年現在も基地局が増加中。人口カバー率も99%以上と、WiMAXと比較して後発のサービスですが広いエリアで利用できます。

auの4G LTE回線・ハイスピードプラスエリアモードも利用可能に

エリア拡大中のWiMAX2+ですが、さらに対応エリアの広いauの4G LTE通信回線を使ってインターネット接続ができる点も、WiMAXとの比較で大きな違い。
 
違いはWiMAX2+の新しい機種のWiFiルーター端末で切り替え可能な通信モード・ハイスピードプラスエリアモードで、この通信モードに設定するとWiMAX2+回線とauの4G LTE回線を同時に利用してインターネットに接続します。

WiMAX2+の圏外エリアでもauの4G LTEエリアではハイスピードプラスエリアモードを使ってデータ通信でき、また2回線の同時使用で下り最大速度867Mbpsの高速インターネット通信が可能な点が旧WiMAXとの最大の違い。旧WiMAXと比較して利用エリアが拡大、通信速度も高速です。

auとUQコミュニケーションズは同じKDDIのグループ企業

WiMAX2+回線を運用するUQコミュニケーションズはauと同じKDDIグループ企業で、auの公式モバイルWiFiサービスもWiMAX。またauのスマホ・ケータイを契約中の場合、WiMAXの追加契約でauスマートバリューmine割引を申請するとau利用料金から月額最大1,000円割引など、お得な月額料金でWiMAXを利用できます。
 
このようにWiMAXは他のキャリアと比較してauと相性が良く、2020年4月現在、auユーザーに最もおすすめのポケットWiFiはWiMAX2+です。

WiMAXは2020年に終了・停波、早めの契約切り替え・無料機種変更も

WiMAX2+が安定運用中のため、古いWiMAX規格の通信は2020年3月終了(停波)予定。今後は完全にWiMAXとはWiMAX2+回線を使う通信サービスです。
 
またUQコミュニケーションズや各WiMAXプロバイダは、旧WiMAX回線利用ユーザーのWiMAX2+への切り替え・移行をおすすめしています。WiMAX通信のみが可能な旧来の契約や古いルーター機種を使用中のユーザーを対象に解約金・契約解除料やルーター端末の機種変更料金の無料キャンペーンを実施中です。

ノーリミットモード対応の古いルーター端末は早めに機種変更を

WX01
WiMAX通信にも対応したWX01は
2015年販売開始の古い機種のルーター端末

特に注意が必要なのはルーター機種。古いルーター端末の中には、WiMAX通信(ノーリミットモード)とWiMAX2+通信(ハイスピードモード)の2つのモードに対応した機種があり、また2つの通信が自動で切り替えされる機種があります。
 
知らないうちにWiMAXの電波を利用したノーリミットモードに自動変更され、下り最大通信速度13.3Mbpsの遅い通信になる場合もあり、ルーター端末は早めの最新機種への切り替えがおすすめです。

2020年4月現在のおすすめ端末はモバイルルーター最新機種W06

WiMAXモバイルルーターW06
下り最大速度867Mbps対応!
WiMAX2+モバイルWiFiルーター最新機種W06

2020年4月現在、WiMAX2+対応モバイルルーターのおすすめ端末は2019年1月発売の最新機種W06。auの4G LTE回線・ハイスピードプラスエリアモードに対応、下り最大速度867Mbps、上り最大速度75Mbps(WiFi接続時)が可能で、USBケーブル接続時は下り通信速度が最大1.2Gbps(1,237Mbps)と固定回線と比較しても同等で、他のWiMAXルーター機種と比較してもおすすめの高速ルーター端末です。

WiMAX2+と旧WiMAXの料金プラン・サービス内容比較

通信速度が格段に向上し、サービスエリアも広いWiMAX2+。すでに新規契約できない古いWiMAX回線のみを利用するプラン(旧WiMAX)のサービス内容と比較して、月額料金は高いでしょうか?今後、料金は上がるでしょうか?
 
結論で言うと月額利用料金はほぼ同じ。旧WiMAXの1年契約の場合の月額料金と、現在の基本プラン・月間7GB制限プランの月額料金を比較して大きな違いはありません。つまり、同じ月額利用料金のままで通信環境が大幅に改善されたとも言えます。

通常プランの月間通信容量が7GB制限となった点がデメリット

ただし旧WiMAXの基本プランが月間通信量無制限なのと比較して、WiMAX2+の基本プランは月間7GB制限の点がデメリットで、WiMAXとWiMAX2+のプランの比較で最大の違いです。この違いを補うため、WiMAX2+では月間通信量無制限のギガ放題プランが加わりましたが、ギガ放題プランの料金と旧WiMAXの月額料金を比較すると値上げとも言えます。

また旧WiMAXで1年だった契約期間がWiMAX2+で2~3年と長期化した点も違い。従来の契約と比較して途中解約の違約金も値上がり、全体的に旧WiMAXと比較してWiMAX2+の料金は高いと言えます。

旧WiMAXに無かったギガ放題プランと速度制限が大きな違い

旧WiMAXと比較して、WiMAX2+では新たに直前3日間の通信量は合計10GBまでに制限、超過すると約1Mbpsまで通信速度が低下する「速度制限」が追加された点も大きな違いで、この速度制限は月間通信量無制限のギガ放題プランの契約も対象。

この点を旧WiMAXと比較して改悪とも言えますが、実際に3日間で10GBの通信量を使うのは相当のヘビーユーザー(Youtubeの標準画質47時間分相当)。また仮に速度制限が発生しても最大速度約1Mbpsで通信可能と、通常のネット利用に大きな支障が無く、実質的には非常に緩い速度制限です。

旧WiMAXプラン契約者は、移行措置として月額料金はそのままギガ放題プランに加入できるキャンペーンもあり、契約者に配慮して料金体系の変更や速度制限等のルール変更がされています。その点では今後も高速化、通信品質が改善されるだろうWiMAXを安心して利用できます。

月間7GB制限プランの場合、超過すると厳しい速度制限に

一方でギガ放題プランと比較して料金の安い月間通信量7GB制限プランを契約した場合、月間通信量の上限に到達した時点から当月末までの間、WiMAX2+の速度は約128Kbpsまで制限されます。これはWEBサイトの閲覧やメール送受信もできない厳しい速度制限です。
 
このためWiMAX2+料金プランのおすすめはギガ放題プランで、WiMAX2+契約者の9割以上がギガ放題プランを利用中です。

おすすめのWiMAX2+プロバイダ~UQ・Broad・GMOとくとくBB

WiMAX2+のインターネット接続サービスを利用する場合、WiMAX2+サービスを提供するプロバイダとの契約が必要です。WiMAX2+のプロバイダは20社以上あり、すべてUQコミュニケーションズ社のWiMAX2+回線を使用して通信サービスを提供するMVNOと呼ばれる事業者。
 
おすすめのWiMAX2+プロバイダとして代表的なのが、So-netやBIGLOBE、@niftyなど大手インターネットプロバイダ、GMOとくとくBBやBroad WiMAX(ブロードワイマックス)などWiMAX2+サービスで有名なプロバイダがあります。

自社で通信設備を持たない通信事業者=MVNO

自社では通信ネットワークや基地局などを持たず、他社の通信設備を借りて通信サービスを提供する事業者をMVNOと言います。WiMAX2+のプロバイダサービスは、UQコミュニケーションズが運営するUQ WiMAXを除き、すべてのサービスがMVNO事業者によるサービスです。

速度やエリア、通信制限の点でプロバイダ間の違いは無い

WiMAXプロバイダの数は多いのですが、どのプロバイダが提供するのも同じWiMAX2+通信回線利用のサービス。つまり同じ通信回線を使用する以上、各プロバイダを比較しても対応エリアや通信速度、使用するルーター端末に違いはありません。繋がりやすいプロバイダや速度の速いプロバイダという違いは無く、また通信制限や速度制限関連のルールも全WiMAX2+プロバイダで共通です。

比較のポイントは価格~月額料金やキャッシュバックキャンペーン

WiMAX2+プロバイダの比較で、違いは各契約プランの月額料金やキャッシュバックなどのキャンペーン特典、それらの金額を合わせたWiMAXの実質総額費用や価格です。例えば同じギガ放題プランでも契約プロバイダにより月額料金が違い、キャッシュバックなどのキャンペーンで実質負担料金も違います。

高額キャッシュバックに注意が必要なGMOとくとくBB

GMOとくとくBBWiMAX2+プロバイダの中で比較して特にキャッシュバックキャンペーンの特典金額が高額で人気のGMOとくとくBBは、キャッシュバック特典を差し引いたWiMAXの実質費用が最安級のプロバイダ。実質価格は安い一方、ギガ放題プランの月額料金は4,000円以上、キャッシュバックの受け取りは契約開始の約1年後などが注意点。

月額料金が安いBroad WiMAX(ブロードワイマックス)

BroadWiMAXGMOとくとくBBのような高額キャッシュバックが無いものの、ギガ放題プランが月額3,411円~とWiMAX2+プロバイダの中で比較して月額料金が最安級な点がBroad WiMAX(ブロードワイマックス)のおすすめポイント。契約期間の総額費用も安く、キャッシュバックと比較して確実にお得な点がメリットです。

単純な費用や価格比較に加え、キャンペーンのメリット・デメリットの違いの比較も重要なのがWiMAX2+のプロバイダ比較のポイントで、おすすめの契約先を決める基準です。

以上、WiMAXとWiMAX2+についてサービスの歴史や通信速度、エリア、料金の比較や違いを説明しました。いずれにせよ旧WiMAX回線は2020年3月終了(停波)で回線はWiMAX2+に一本化。今後は「WiMAX=WiMAX2+」で問題ないのです。
 
旧WiMAX回線で契約中のみなさんは早めにWiMAX2+への乗り換えを、これから新規契約の方は安心してWiMAX2+のプランを検討ください!

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