【完全版】WiMAXの速度制限の種類と解除ルールおよび対策方法

【完全版】WiMAXの速度制限の種類と解除ルールおよび対策方法

速度制限

利用者であれば、誰もが一気になるWiMAXの「速度制限」。
 
解除方法も分からずWiMAXでインターネット通信ができなくなりそうで怖いという方から、毎月速度制限が発生しないようにデータ通信量の確認・調整をしている方までさまざまですが、そもそもWiMAXの速度規制や制限解除ルールが分かりにくいとの声も
 
WiMAXの速度制限は「3日間の通信量10GB以上で発生」、「月間通信量7GB以上で発生」と大きく分けて2種類で、制限内容や速度規制の解除タイミングは規制の種類で変わります。
 
このページでは、WiMAXでどんな時にどんな速度制限がかかるのか、制限の解除はいつか、通信規制を受けないための対策方法などを解説します。

まとめ:WiMAX(ワイマックス)で発生する速度制限の種類

WiMAX(ワイマックス)のメリットと言えば下り最大758Mbpsの高速インターネット通信。ところが速度制限でWiMAXを使った高速インターネットができなれば、利用料金を払っているのにもったいないもの。まずWiMAXにはどんな速度制限があり、どんな時に制限がかかって、いつ解除されるのか、速度制限の種類を解説します。

WiMAXの速度制限は、規制時も速度約1Mbpsで通信可能な比較的緩やかな制限と、速度が約128Kbpsに低下する厳しい制限の2パターン。それぞれどんな場合に速度が規制されるか具体例で紹介します。

WiMAXギガ放題プランを契約中、3日間10GB以上で速度1Mbpsに

WiMAXのギガ放題プランをおすすめする理由は「インターネット使い放題」で、ギガ放題プランを契約すると月間通信容量の上限なしでインターネット通信を利用可能。ただし、ギガ放題プラン契約中でも3日間で合計10GBの容量制限があり、10GB以上利用すると通信速度が約1Mbpsに低速化します。

UQコミュニケーションズの“ネットワーク混雑回避のための制限”

この3日間合計で10GBのデータ通信量制限や10GB以上利用すると約1Mbpsに低速化する速度制限は、“ネットワーク混雑回避のための速度制限”と呼ばれWiMAX2+通信回線を管理するUQコミュニケーションズ社が定めたもの。これはUQ WiMAXをはじめ、どのプロバイダで契約しても共通の速度制限です。

速度制限時も中画質の動画が視聴可能な比較的緩やかな規制

ただし、この速度制限はWiMAXのルーター端末が利用できないほど厳しくはありません。制限中でも速度約1Mbpsで通信可能で、WiMAXを利用してWEBサイト閲覧やメール送受信のほか、中画質程度の動画であれば閲覧可能な通信規制。
 
さすがに高画質動画は見づらいなどの制約はあっても、インターネット通信は可能な比較的緩やかな速度制限です。

制限は10GB以上となった翌日18時から翌々日2時まで、日中は解除

この規制はネットワークの混雑回避が目的のため、WiMAXの速度が制限されるのは直前3日間のデータ通信量合計が10GB以上となった翌日の18時頃から翌々日の午前2時頃までの夜の時間帯のみで、最短8時間で解除されます。また日中も解除されWiMAXを通常速度で使える点も比較的緩いと言われる理由です。

3日間合計10GB以上になるのはどんな時?~データ通信量の目安

3日間合計で10GB以上のデータ通信量は、WiMAXでどの程度インターネット利用した時でしょうか?UQ WiMAXのホームページにデータ利用量10GBの目安となる通信量が例示されています。この表からは毎日、超高画質動画を2時間ずつ見た場合でもWiMAX通信量は3日間で10GB以上を超えないことが分かります。

通信量10GBの目安
出典:UQ WiMAXホームページ

WiMAX通常プラン利用中、月間通信量7GB超過で約128Kbpsに

WiMAXのギガ放題プラン利用中に注意すべき速度制限が緩やかなものであるのと比較して、WiMAXの通常プラン・月間データ通信量7GB上限プランにおける速度制限は非常に厳しいもの。月間通信量が7GB以上になった場合、通信速度は約128Kbpsと厳しく規制されます。
 
この速度ではインターネット利用は難しく、この状態ではWiMAXのモバイルルーター端末を持ち歩いても役に立たないものになるため注意が必要。またこの規制は翌月1日まで解除されず、当月中はルーターをほぼ利用できません。

auの4G/LTE回線・ハイスピードプラスエリアモードも月間7GB

同様に厳しいのがauの4G/LTE回線を利用するWiMAXのハイスピードプラスエリアモードの通信制限。WiMAX2+の圏外エリアでもauの4G/LTE対応エリアであればインターネット接続が可能になる便利な通信モードですが、ハイスピードプラスエリアモードの通信量も月間7GBまで
 
月間データ通信容量が7GB以上になると速度が約128Kbpsまで低下する規制がかかり、またこの速度制限はWiMAXの月間7GBプランだけでなくギガ放題プランも対象の点に注意が必要。この規制も翌月1日まで解除されません。

WiMAX2+回線を使用するハイスピードモードも速度制限の対象

さらに注意が必要なのは、ハイスピードプラスエリアモードで月間7GB以上利用すると、それ以降ハイスピードプラスエリアモードで通信できない上、WiMAX2+の標準モードであるハイスピードモードも速度制限の対象となり利用できなくなる点。また一度制限が発生すると、WiMAXの場合は追加料金を支払って解除するなどの方法もありません。

つまりギガ放題プランであっても実質的にWiMAXが使い放題でなくなるため、ギガ放題プラン利用者が注意すべきは3日間の通信量10GBよりも、このハイスピードプラスエリアモードの通信量とも言えます。

利用には対応ルーターが必要、契約によってLTEオプション料金が発生

速度制限に注意が必要なハイスピードプラスエリアモードの通信量ですが、利用には対応したルーター端末が必要。最新機種のルーターは対応していますが、古い機種ではそもそもauの4G/LTE回線に対応していない機種もあります。
 
また最近では3年プランの契約でLTEオプション料金が無料となり、ハイスピードプラスエリアモードを無料利用できる場合が増えています。利用しやすくなったからこそ、注意が必要なのがハイスピードプラスエリアモードの通信量制限。

モバイルルーター端末・W05は下り最大速度758Mbpsに対応
W05ルーター
下り最大速度758Mbps対応!最新機種W05

WiMAXのモバイルルーター最新機種でおすすめのW05端末。ハイスピードプラスエリアモードの利用で下り最大速度758Mbpsの高速通信に対応していますが、月間通信量が7GBを超えないように注意が必要です。

制限が解除されインターネット通信が元に戻るのはいつ?

WiMAXの速度制限には、インターネット通信速度が約1Mbpsの比較的緩やかなものと、約128Kbpsの厳しいものの2種類あることを紹介しました。それぞれの速度制限は、いつ、どうすれば解除されるでしょうか?答えは、それぞれの速度制限の種類や発生タイミングによって解除までの時間や日数、期間が違います。

3日間10GB以上の速度制限は最短8時間後、翌日には解除

WiMAXのギガ放題利用中に注意すべき3日間10GBの速度制限は、最短で8時間後に解除される比較的緩やかな規制。これは直前3日間のデータ通信量合計が10GB以上となった日の翌日18時頃~翌々日の2時頃までが規制時間帯となるためで、その次の3日間の合計通信量が10GB以下である場合、最短8時間後には速度制限が自動解除されます。
 
図示すると、以下のイメージです。

3日10GBオーバーの例2
出典:UQ WiMAXホームページ

解除されない場合は接続を切る、またはルーター端末の再起動

午前2時頃に解除とありますがWiMAXの通信状態を継続していると2時を過ぎても速度制限が解除されない場合も。その場合は、ルーター端末との接続を切る、またはルーター本体を再起動する方法で制限を解除できます。
 
またそれでも通信制限が解除されない場合は、そもそもWiMAXの電波受信状況が悪くなっている場合も。この場合はルーター端末のパフォーマンス設定を確認、ハイパフォーマンスモードに変更してみることも有効な対応方法です。(詳しくは別の記事「設定次第で通信速度が2倍?!WiMAXのハイパフォーマンスモード」もご覧ください。)

月間7GB超えの場合の制限は月末まで継続、翌月1日に解除

より厳しい速度制限である、通常プランで月間データ通信量が7GB以上となった場合や、auの4G/LTE回線を利用するハイスピードプラスエリアモードの通信量が月間7GB以上の場合ですが、これは7GBを超過した時点から当月月末まで速度制限が継続、解除は翌月1日となります。
 
プロバイダ各社の説明では「翌月1日に順次解除」とあり、毎月1日の午前0時に一斉に解除される訳ではない様子。仮に、ある月の1日にうっかり超高画質の動画を長時間見てしまい1日で7GBを超過してしまうと解除は30日後(1カ月後)と、丸1ヶ月間WiMAXを利用できません。

動画視聴などでデータ通信量が多くなる可能性がある場合、月間通信量7GBプランよりもWiMAXのギガ放題プランを強くおすすめするのは、このような速度制限の違いからなのです。

WiMAXのプロバイダはMVNO、速度制限や解除ルールは共通

ここまでに説明したWiMAXの速度制限の種類や解除タイミングは、どこのプロバイダ契約でも同じで共通のルール。そもそもWiMAXのプロバイダはUQコミュニケーションズ社が管理するWiMAX2+通信回線を借りてインターネット接続サービスを提供するMVNOで、どこで契約しても使用する通信回線が同じなため、通信速度や対応エリアを比較しても違いが無いのです。
 
このため速度制限の種類や制限解除のルールやタイミングも、すべてのWiMAXプロバイダで共通の内容となっています。

WiMAXの速度制限・解除ルールは、他のポケットWiFiと比較して緩い

WiMAXの速度制限や解除ルールですが、ドコモやソフトバンク、Yahoo!が提供するポケットWiFi・モバイルWiFiサービスと比較して厳しい訳ではありません
 
下記比較一覧の通り、WiMAXの速度制限ルールは他モバイルWiFiサービスと同等か、むしろ緩いくらい。速度規制を気にされる場合、他のモバイルWiFiよりもWiMAXがおすすめなのです。

主要ポケットWiFi・モバイルWiFiサービスと速度制限ルールの一覧

ドコモのモバイルWiFiサービスや、ドコモのLTE回線を利用するポケットWiFiサービス・スマモバ、ソフトバンクのLTE回線を利用するY!mobile(ワイモバイル)やYahoo! Wi-Fiの速度制限を比較、一覧にまとめました。

ポケットWiFiサービス プラン 通信量上限 速度規制の内容
ドコモ(docomo) 月間通信量上限あり 月間5GB※月間20GB/30GBプランもあるが非常に高額 利用可能データ量を超えると、通信速度が128Kbpsの「リミットモード」に(追加料金で解除可能)
スマモバ(Smart Mobile Phone) 月間通信量制限なし 3日間3GB 制限後の速度は、上り下りともに200kbps以下(通信量が3GB以下になれば自動解除)
ソフトバンク(Softbank) 月間通信量上限あり 月間7GB 当月のデータ量が7GBを超えた場合、月末まで最大128kbpsに低速化(解除は請求締め日の翌日)
ワイモバイル(Y!mobile) 月間通信量上限あり 月間5GB/7GB 当月の通信量が7GBを超えた場合、当月末までデータ通信速度を低速化(最大128Kbps、追加データ購入で解除可)
ワイモバイル(Y!mobile) 月間通信量制限なし 3日間10GB 制御後の最大通信速度は約1Mbps
ヤフーワイファイ(Yahoo! Wi-Fi) 月間通信量上限あり 月間5GB 当月のデータ通信量が5GBを超えた場合、当月末まで最大通信速度が128kbpsに制限
ヤフーワイファイ(Yahoo! Wi-Fi) 月間通信量制限なし 3日間で約10GB 「アドバンスモード」のみ使い放題、3日間10GB以上で通信速度は約1Mbps。「標準モード」では当月通信量が7GBを超えた場合、月末まで低速化(最大128Kbps)

他のポケットWiFiでは制限解除に追加料金がかかる

これらのポケットWiFiでは厳しい速度規制がある上、速度制限の解除には追加料金がかかります。例えば、ソフトバンク系のポケットWiFiサービスでは、データ通信量0.5GBごとに500円を支払えば速度制限を解除可能。WiMAXの場合、追加料金を支払って解除する方法がありませんが、制限解除に毎月追加料金を支払うなら最初からWiMAXのギガ放題プランを契約した方が経済的でおすすめです。

速度低下を回避!自分で通信量を確認して対策する方法

WiMAXの速度低下を回避するための一番の効果的な対策方法は、自分のデータ通信利用量を常に把握すること。データ通信量はモバイルルーター端末の本体で確認できるほか、ルーターの管理画面や機種によっては専用のスマホアプリを使って確認可能です。

モバイルルーター端末本体でのWiMAXデータ通信量の確認・表示方法

WiMAXの多くのモバイルルーター端末には、「通信量カウンター」と呼ばれるメニューがあり、設定するとルーターの画面上にデータ通信量を表示・確認できます。1ヶ月分の通信量や直近3日間の通信量を表示できるため、常に確認して速度制限がかからないようにすることは速度低下を回避する有効な対策方法の1つ。

通信モードの設定変更後、戻し忘れに注意

auのLTE回線を使用するハイスピードプラスエリアモードは、WiMAX2+の圏外エリアでもauのLTEネットワークを利用して通信可能な便利なモードですが月間7GBの制限があるため、設定変更後は元のハイスピードモードに戻すことが必要。設定を戻し忘れた結果、いつの間にかハイスピードプラスエリアモードで常時接続、速度制限がかかることもあるため注意が必要です。

ルーター機器の管理画面にログインして確認する方法

ルーター端末本体での確認のほかに、WiMAXのルーター端末と接続したスマホやパソコンのブラウザからも確認可能です。ブラウザのURL欄に「http://speedwifi.home/」と入力してアクセスすると、ルーター機器の管理画面にログインするためのページが表示されます。IDは「admin」、パスワードはルーター機器に貼り付けられているIMEIと呼ばれる番号の「下5桁」が初期設定で、初めてログインする際はこの情報でログイン可能。この管理画面からデータ通信量を確認する方法も有効です。

ルーター機種専用のスマホアプリを使って確認する方法

例えば、WiMAXのW04やW05といったルーター機種では専用のスマホアプリを使ってスマホアプリから通信モードの設定を変更したり、パフォーマンス設定を変更するといった操作が可能で、通信量の確認や通信量のアラート設定機能もあり便利。ダウンロードしておくと、速度制限を回避するためのツールとして活用できそうです。

 
以上、WiMAXの速度制限ルールの種類とそれぞれの解除タイミング、対策方法をまとめました。

速度規制を避けるためにも、まずはルールを正しく把握することが重要。またWiMAXの通信量に少しでも気を配ることは、速度制限を防ぐ有効な対策方法の1つです。

特にWiMAXのギガ放題における速度制限は、他のポケットWiFiサービスと比較しても緩やかで通信量が多い方に嬉しいサービス。またこの速度制限は各プロバイダで共通のため、プロバイダ選びに必要なのはあくまでWiMAXの料金・キャンペーンの比較のみ。
 
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