設定次第で通信速度が2倍?!WiMAXのハイパフォーマンスモード

設定次第で通信速度が2倍?!WiMAXのハイパフォーマンスモード

ハイパフォーマンスを使いこなそう

快適な速度でインターネット通信を行いたい場合に見直しをおすすめしたい、WiMAXルーター端末のパフォーマンス設定。ハイパフォーマンスやノーマル、バッテリーセーブなど3段階のモードを設定でき、状況に応じて設定を変更すればWiMAXの速度が劇的に変わることも。
 
このページでは、WiMAXのパフォーマンス設定についてハイパフォーマンスなど各モードの用途や最新機種W06など各ルーターごとの設定変更方法を説明、ハイパフォーマンスモードの利用で通信速度が劇的に改善した具体例も紹介します。

何が違う?WiMAXルーターのパフォーマンス設定

WiMAXのルーター端末で切り替えできるパフォーマンス設定。このパフォーマンス設定の内容、例えばハイパフォーマンスとバッテリーセーブの違いを理解しているかどうかで、WiMAXの通信速度は大きく変わります。

WiMAXルーターの3段階のパフォーマンス設定の比較

WiMAXの多くのモバイルWi-Fiルーター端末にはパフォーマンス設定と呼ばれる省電力機能(ルーター機種により、ECO設定や省電力モードなど)があります。パフォーマンス設定には3段階あり、設定内容で通信速度とバッテリー持ち・電池の消費スピードが大きく違います。

他と比較して通信速度が最大!おすすめの「ハイパフォーマンス」

3段階のパフォーマンス設定を比較して、通信速度が最大・高速になるのがハイパフォーマンスモード。同時にモバイルWi-Fiルーターのバッテリー・電池の消耗時間も早まる点に注意が必要ですが、特にルーターを充電できる環境では積極的に設定・利用をおすすめしたいのがWiMAXのハイパフォーマンスモードです。

ルーター端末の初期設定は速度と電池消費のバランス重視「ノーマル」

ルーター端末の初期設定で選択されるのがノーマル(最新機種W06ではスマート)で、ハイパフォーマンスモードと比較して通信速度と電池・バッテリー消費のバランスが重視されるモード。初期設定でルーター端末を利用しているとノーマルモードのままのため、WiMAXの通信速度を改善したい場合はハイパフォーマンスへの設定変更がおすすめです。

最も電池持ちが良い「バッテリーセーブモード(エコモード)」

機種によりバッテリーセーブモードやエコモードなど名称が変わりますが、バッテリー・電池の消耗を抑え、WiMAXルーター端末を長時間、利用可能になるモード。その分、ノーマルモードやハイスピードモードと比較して通信速度が遅い設定である点に注意が必要です。

ハイスピード・ハイスピードプラスエリアなど通信モードとの違い

パフォーマンス設定と同様、WiMAXのルーターで設定変更が可能な機能にハイスピード・ハイスピードプラスエリアモードといった通信モードがありますが、これはパフォーマンス設定とはまったく別の機能です。

通信モードは使用する通信回線の切り替え設定

通信モードにはWiMAX2+を回線を利用するハイスピードモード、WiMAX2+とauの4G LTE回線を利用するハイスピードプラスエリアモード、旧来のWiMAX回線を利用するノーリミットモードがあります。それぞれルーターの通信モード設定を切り替えると、接続する通信回線や通信速度、対応エリアが変わります。

通信速度が変わる点で通信モードとパフォーマンス設定は似ていますが、パフォーマンス設定はあくまでWiMAXルーターの省電力機能の1つです。

ギガ放題プラン契約で月間通信量無制限となるハイスピードモード

WiMAX下り最大速度1237mbpsの仕組み
ハイスピードプラスエリアモードでは下り最大速度867Mbps(USBケーブル接続時は下り最大1.2Gbps)対応の高速通信が可能

WiMAXの標準通信モードはハイスピードモードで、ギガ放題プランを契約すると月間通信量無制限で利用できる通信モード。下り最大速度558Mbpsの通信ですが、比較してさらに通信速度が高速なのがハイスピードプラスエリアモードで下り最大867Mbps対応です。ただし、ハイスピードプラスエリアモードの利用はギガ放題プラン契約中でも月間7GBまでに制限される点に注意が必要です。

ハイスピードプラスエリアモード利用にはオプション料金がかかる

また通信モード設定の中で速度が最大のハイスピードプラスエリアモード利用には、契約内容によりオプション料金がかかる場合も。WiMAXを3年契約で利用中の場合はハイスピードプラスエリアモードを無料利用できますが、そうでない場合は利用した月のみ月額1,005円のLTEオプション利用料金が請求されます。

ハイパフォーマンス設定は料金無料でできるおすすめの速度改善方法

比較して、パフォーマンス設定のハイパフォーマンスモードへの変更には料金がかからず無料利用でき、かつWiMAX通信速度の劇的な改善も可能なおすすめの方法。ハイスピードプラスエリアモードと混同してオプション料金が必要と誤解する方もいますが、ハイパフォーマンスはルーター端末の省電力設定の変更だけで利用は無料です。

特に「WiMAX利用中の通信速度が遅い」と悩まれている場合、すぐに設定内容を見直し、変更をおすすめしたいのがパフォーマンス設定です。

ハイパフォーマンスモードの設定・状況に合わせた切り替え方法

WiMAXルーター端末のパフォーマンス設定の初期設定はノーマルモードですが、充電できる環境や電池残量が十分な状況ではハイパフォーマンスモードへの切り替えがおすすめで、快適にWiMAXを利用するために必要な方法。

状況に応じて上手く活用したいWiMAXのハイパフォーマンスモードやパフォーマンス設定ですが、モバイルWi-Fiルーターの機種で切り替え方法やメニュー名が違います。Huawai(ファーウェイ)製端末と、NEC製端末に分けて解説します。

W06・W05などHuawei製端末の場合

W06のパフォーマンス設定画面
W06のパフォーマンス設定画面のイメージ

Huawei製の最新機種W06やW05ではルーター端末ホーム画面の「パフォーマンス設定」メニューをタップして、ハイパフォーマンスモードに変更が可能です。各パフォーマンス設定による違いは以下の通りです。

最新機種Speed Wi-Fi NEXT W06の各パフォーマンス設定の違い

2019年1月発売のWiMAXモバイルWi-Fiルーター最新機種・Speed Wi-Fi NEXT W06でもハイパフォーマンス設定を利用可能で、各設定の違いは以下の通り。

パフォーマンス設定 内容
ハイパフォーマンス WiMAXの通信速度を最大限に重視した設定。キャリアアグリゲーションを使用。
→通信速度が遅い場合におすすめの設定
スマート 電池・バッテリーが十分な場合のみキャリアアグリゲーションを使用、 残量が少ない場合は使用しない。
バッテリーセーブ キャリアアグリゲーションを使用せず、バッテリー消費を抑え、 電池持ちを重視の設定。

WX05・WX04などNEC製端末の場合

WX05のパフォーマンス設定画面
WX05のパフォーマンス設定画面のイメージ

NEC製のWX05やWX04機種ではルーター端末ホーム画面のメニューをタップ、「ECO設定」または「省電力モード」を選択すると、パフォーマンス設定をハイパフォーマンスなどに変更可能。各パフォーマンス設定と各モードの違いは以下の通りです。

WX05機種の各パフォーマンス(省電力)モードの違い

NEC製のWX05機種の場合も、ハイパフォーマンスに設定変更することで通信速度が高速化します。

ECO設定(省電力モード) 内容
ハイパフォーマンス 電力消費が進み、連続動作時間が短くなるがWiMAXの通信速度は制限しない。
→通信速度が遅い場合におすすめの設定
ノーマル 電池残量が十分である場合は速度を制限せず、残量が少ない場合は速度を制限。
エコ 通信速度を制限、連続動作時間が長くなる。

充電時にはハイパフォーマンスモードへの自動切り替え機能も

どの機種も、充電時にはハイパフォーマンスモードへ自動的に切り替えが行われる機能が初期設定されています(この設定をOFFに変更も可能)。このためルーター端末を電源ケーブルに接続し、充電しながら利用するのがおすすめで、WiMAXの通信速度が上がる場合も。

ハイパフォーマンス利用時のバッテリー使用時間低下に注意が必要

バッテリーの充電できない状況でも当然ハイパフォーマンス設定を利用可能ですが、利用時にはノーマルモードやエコ・バッテリーセーブモードと比較してバッテリーの使用時間が低下する点に注意が必要です。WiMAXのルーター機種や通信モードによりますが、初期設定のノーマルモードと比較するとハイパフォーマンス利用時は2時間~3時間、連続通信時間が短くなります。

ハイスピードモードでの連続通信時間の違い(W06とWX05機種)

下記の表はWiMAXルーターのW06とWX05機種でハイスピードモード通信を利用した時の連続通信時間の比較です。ハイパフォーマンス設定による連続通信時間低下に注意が必要です。

パフォーマンス設定 W06機種 WX05機種
ハイパフォーマンス 約390分 約490分
ノーマル・スマート 約540分 約690分
エコ・バッテリーセーブ 約630分 約830分
快適な速度でWiMAXの利用を続けるには常にハイパフォーマンス設定で使用、同時に充電ケーブルも持ち歩く、あるいはルーター端末の電源を小まめに落とす方法がおすすめ。

ハイパフォーマンスと他のモードによるWiMAXの実測速度比較

パフォーマンス設定による実測速度の違いを、WiMAX比較ナビ編集部で実験・測定しました。結果、ハイパフォーマンスモードと他のモードでは2倍近く通信速度が変わる場合も!WiMAXの通信モードでも実測速度が違うため、ハイスピードモード接続時とハイスピードプラスエリアモード接続時に分け、パフォーマンス設定変更の効果を比較します。

ハイスピードモード接続時にハイパフォーマンス設定で速度2倍に!

最もパフォーマンス設定変更の速度改善効果があったのが、WiMAX2+の標準通信モード・ハイスピードモード接続時。ルーターの通信モードをハイスピードモードに設定、3段階のパフォーマンス設定を変更、実測速度を比較したところ、ハイパフォーマンス設定で速度が約2倍となる結果になりました。

パフォーマンス設定変更による実測比較(ハイスピードモード利用)

WiMAXルーターのW05機種とWX04機種を利用、それぞれハイスピードモードに設定した状態でパフォーマンス設定をハイパフォーマンス・ノーマル・バッテリーセーブ(エコ)と変更、各設定につき5回の速度測定を行いました。

ハイパフォーマンスモードでは、ノーマル・バッテリーセーブ(エコ)モードと比較して実測速度が約2倍に!
パフォーマンス設定 W05での速度 WX04での速度
ハイパフォーマンス 平均26Mbps 平均13.33Mbps
ノーマル 平均8.97Mbps 平均6.67Mbps
バッテリーセーブ(エコ) 平均9.03Mbps 平均5.6Mbps

※速度は5回計測した結果の平均値。

ハイスピードプラスエリアモード接続時は大きく変わらない

同様にハイスピードプラスモード接続の状態で各パフォーマンス設定による実測速度の違いを測定しましたが、結果的にはハイスピードモード利用時ほどの変化はありませんでした。

auの4G LTE回線を利用、下り最大867Mbps対応の高速通信モード

WiMAX2+の通信回線に加え、auの4G LTE回線も同時に利用して通信を行うハイスピードエリアモードの利点は、通信速度と対応エリアの広さ。ルーター最新機種W06では下り最大速度867Mbps(USBケーブル接続時は下り最大速度1.2Gbps)の高速インターネットが可能で、またWiMAX2+の圏外エリアでもauの4G LTEエリア内ではインターネット接続可能な便利なモードです。

パフォーマンス設定による実測比較(ハイスピードプラスエリア利用時)

結果的に、ハイスピードモードと比較してハイスピードプラスエリアモードの方が実測通信速度が格段に速く、またパフォーマンス設定による速度の違いはあまり大きくないものの、ハイパフォーマンス設定がやや速い結果となりました。

パフォーマンス設定 W05での速度 WX04での速度
ハイパフォーマンス 平均40Mbps 平均48Mbps
ノーマル 平均30Mbps 平均39Mbps
バッテリーセーブ(エコ) 平均25.67Mbps 平均38Mbps

※速度は5回計測した結果の平均値。

以上、WiMAXのパフォーマンス設定、特にハイパフォーマンスを利用するメリットについて、実測速度の実験結果も含めて解説しました。

結論をまとめると、電池の消耗時間は早くなるもののハイパフォーマンス設定を積極的な活用がおすすめで、確実にWiMAXの通信速度が高まります。また、最速の組み合わせはハイスピードプラスエリアモードかつハイパフォーマンス設定です。

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