【徹底比較】WiMAXとWiMAX2+~通信速度や対応エリアの違い~

【徹底比較】WiMAXとWiMAX2+~通信速度や対応エリアの違い~

WiMAX

そもそもWiMAXとWiMAX2+、同じサービス?それとも何か違いがある?と疑問に思われる方も多い様子。簡単に比較すると「WiMAX」は1世代前の古い通信回線、「WiMAX2+」は2013年に開始された新しい通信回線という点が一番の違い。
 
現在はWiMAX回線のみを使用するようなサービスを契約できず、WiMAXに申し込むとWiMAX2+回線を利用するプランを契約することに。つまりWiMAXサービスはWiMAX2+という名称の通信回線を利用するサービスであり、2つの単語の違いを区別せず同じ意味で使っても実際は違和感がない状態です。
 
とは言え、WiMAXとWiMAX2+を比較して具体的な違いは何か?という疑問にお答えしたく、このページではWiMAXの簡単な歴史の紹介や新たに誕生したWiMAX2+との比較、どんな技術的な発展があったかなどを丁寧に解説します。

そもそもWiMAXとはどんなインターネット接続サービス?

WiMAXとは”Worldwide Interoperability for Microwave Access”の略称で、無線通信技術・通信方式の名称。スマートフォンやノートPC、iPadなどのタブレット端末と、WiMAX・WiMAX2+専用の小型通信端末(ルーター)を接続すると、いつでもどこでも高速・大容量のモバイルデータ通信・インターネット接続が可能となるサービスです。

WiMAXの歴史

WiMAXという通信方式(技術)は、都心地域と比較して有線インターネット網を整備しづらい過疎地や山間部で無線インターネット接続を可能にし、日本の国土全体のインターネット利用可能地域を増やすことを目的に研究・開発が進められてきました。
 
これと同時期に携帯電話をはじめ“移動しながらインターネット接続する”ニーズが高まり、都会地域も含めて広く移動無線通信手段が求められるようになりました。この世の中のニーズに応える形で生まれたのが、2005年に誕生したモバイルWiMAXという通信規格。

UQ WiMAXの始まりは2009年

UQ WiMAXこのモバイルWiMAX技術を使ったサービスが現在のWiMAXであり、2009年に「UQ WiMAX」というサービス名で一般に開放されました。このサービスを提供するのが、KDDIグループ傘下のUQコミュニケーションズという会社で、WiMAXサービスの誕生以来、通信インフラの整備からサービスの運営を一手に担っています。

WiMAX・WiMAX2+によるデータ通信~専用周波数の電波が特徴

WiMAXやWiMAX2+によるデータ通信の特徴は、2.5GHz(ギガヘルツ)のWiMAX専用の周波数帯の電波を使用する点です。一般に電波は誰でも勝手に使えるものではなく、限られた電波の周波数を各種通信サービスの目的に合わせて国が割り当て、各通信サービスが安定的に運用できるようにしています。
 
WiMAXに対して国は「2.5GHz帯の周波数の電波を専用に使って良い」と割り当てており、この周波数の電波を使ったインターネット通信サービスがWiMAXなのです。WiMAXの小型通信端末(ルーター)は近くにあるWiMAX専用基地局の電波を受信、相互通信することでインターネット接続を可能にしています。

携帯電話やスマホ、他のポケットWiFiと比較して周波数に違いが

ちなみに携帯電話やスマホ、Y!mobileやYahoo! Wi-FiといったポケットWiFiによる通信(4GやLTE)は、WiMAXとは違う700~900MHz(メガヘルツ)の周波数帯域の電波を使用します。
 
一般に周波数が低い通信のほうが周波数の高い通信と比較して安定化する傾向にあり、携帯電話やスマホには特に安定した通信が可能な周波数帯域・700~900MHz(「プラチナバンド」とも呼びます)が割り当てられています。この帯域をNTTドコモやソフトバンクなどの携帯電話各社がさらに分割、各社が通信サービスを提供しているのです。

WiMAXからWiMAX2+への高速化~契約者数急増の理由

WiMAX(WiMAX2+)サービスを提供するUQコミュニケーションズによると、WiMAXの契約者数は2016年度に2,000万人を突破、2018年には3,000万人に迫る勢いで急速に増加しています。契約者数急増の背景ですが、他の通信サービスと比較して次のようなメリットが理由として挙げられます。

他の通信サービスと比較した際のWiMAXのメリット

  • 自宅でも外出先でも、高速・大容量のモバイルデータ通信(インターネット)が可能
  • 工事が一切不要、最短で申し込み翌日からインターネットに接続可能
  • 小型の通信端末(ルーター)があれば良く、配線が不要で部屋がスッキリ、自宅のどこでもネットができる!
  • WiMAXのルーター1台で、ノートPCやiPadなどのさまざまなIT機器がネットに接続可能
  • スマホのテザリングよりも電池が長持ちなので、長時間のインターネット接続も問題なし

WiMAX2+になりインターネット通信速度がさらに向上

WiMAXの魅力は高速通信のインターネット。フレッツ光など光ファイバーケーブルを利用する固定回線と比較しても遜色ない通信速度でインターネットに接続可能で、動画再生やアプリ・音楽のダウンロードもスムーズにできる点はWiMAXが人気の理由の1つ。そしてこの通信速度こそ、WiMAXとWiMAX2+を比較した時の最大の違いでもあります。

2013年、新たに誕生した通信回線・WiMAX2+

WiMAX2+2009年に一般開放されたWiMAXサービスに加え、2013年10月にWiMAX2+通信回線によるインターネット接続サービスが開始されました。WiMAX2+の通信回線は従来のWiMAXと比較して、通信速度が飛躍的に向上したとして注目を集めました。
 
WiMAX専用に2.5GHzの周波数帯域が国から割り当てていましたが、2013年に国(総務省)はUQコミュニケーションズに「WiMAXサービスをもっと拡大して良い」という許可を出し、WiMAXサービスで使用できる周波数帯域がさらに追加されました。その結果、より高速のインターネット通信サービスを実現可能になり、誕生したのがWiMAX2+です。

通信速度が従来と比較して3倍の下り最大110Mbpsに

WiMAX2+の誕生当時、WiMAXの通信速度が「下り最大40Mbps・上り最大15.4Mbps」であったのと比較し、WiMAX2+は「下り最大110Mbps・上り最大10Mbps」と下り(ダウンロード)のデータ通信速度が約3倍近く高速化したとして話題になりました。(現在ではさらに高速化しています。)

WiMAXとWiMAX2+の違いを比較

現在、WiMAXサービスの主流はWiMAX2+通信回線を使用したサービスで、従来のWiMAXは古い通信回線として徐々に使用されない回線になっています。通信速度も含め、WiMAXとWiMAX2+の違いを1つずつ比較して紹介します。

WiMAX2+の通信速度は年々高速化、比較してWiMAXは低速化

WiMAX2+の通信速度は2013年のサービス開始から改善され続け、2016年には下り最大440Mbps、2017年には下り最大558Mbpsと高速化され続けています。その間、WiMAXの下り通信速度は13.3Mbpsまで低速化されており、WiMAXとWiMAX2+の通信速度を比較すると違いが拡大しています。
 
これらの通信速度はあくまで理論値で、使用するルーター機種やエリアにより実際の通信速度(実測)は変わりますが、WiMAX2+は年々確実に高速化しており、他のポケットWiFi・モバイルWi-Fiサービスで使用するLTE通信と比較して上回る通信速度になっています。

WiMAX2+対応エリアも急速に拡大中

基地局の増加グラフ
WiMAX2+の基地局は急速に増加、3万基地を突破

サービス開始当初はまだ限定的だったWiMAX2+エリアも急速に拡大中で2017年には基地局数が3万局を突破、人口カバー率も99%以上とWiMAXと比較して後発のサービスでありながら、すでに広範な対応エリアとなっています。

auの4G/LTE回線・ハイスピードプラスエリアモードも利用可能に

急速にエリアが拡大中のWiMAX2+ですが、さらに対応エリアの広いauの4G/LTE通信回線を使用したインターネット接続も可能である点は、WiMAXと比較した大きな違い。
 
これは新しい機種のルーターで使用可能な「ハイスピードプラスエリアモード」と呼ばれる通信モードで、この通信モードに設定するとWiMAX2+回線に加えてauの4G/LTE回線を同時に使用してインターネット通信をします。

WiMAX2+が圏外でもauの4G/LTEエリアであればハイスピードプラスエリアモードを使ったデータ通信が可能で、また2つの回線を同時に使用するため下り最大速度708Mbpsでのインターネット通信が可能と、旧WiMAXと比較して利用エリアが拡大、通信速度も向上しているのです。

WiMAXは終了・停波予定、早めの契約切り替え・無料機種変更も

WiMAX2+が安定的に運用されていることもあり、古いWiMAX規格での通信は2018年に終了(停波)予定と言われています。今後ますます“WiMAXと言えばWiMAX2+”となりそうです。
 
こうした背景から、UQコミュニケーションズ社や各WiMAXプロバイダでは旧WiMAX回線利用ユーザーのWiMAX2+への切り替え・移行に力を入れています。WiMAX通信のみが可能な旧来の契約や古いルーター機種を使用中のユーザーを対象に解約金・契約解除料やルーター端末の機種変更料金の無料キャンペーンなどを行っています。

ノーリミットモード対応の古いルーター端末は早めに機種変更を

WX01
WiMAX通信にも対応したWX01は
2015年販売開始の古い機種のルーター端末

特に注意が必要なのはルーター機種。古いルーター端末の中には、WiMAX通信(ノーリミットモード)とWiMAX2+通信(ハイスピードモード)の2つのモードに対応した機種があり、かつこの2つの通信が自動で切り替わる機種があります。
 
気づかないうちにWiMAXの電波を利用したノーリミットモードになり通信速度が非常に遅くなる可能性もあるため、ルーター端末はできるだけ最新機種に変更することがおすすめです。

モバイルルーターの最新機種・W05端末がおすすめ

W05ルーター
下り最速708Mbpsに対応!WiMAXのW05ルーター

現時点でのWiMAX2+対応モバイルルーターのおすすめ機種は2018年に販売開始された最新端末・W05。auの4G/LTE回線・ハイスピードプラスエリアモードにも対応、下り最大速度708Mbpsが可能であるほか上り通信速度も最大75Mbpsと従来機種と比較して2倍以上に向上しています。

WiMAX2+と旧WiMAXの料金プラン・サービス内容比較

通信速度が格段に向上したWiMAX2+。すでに新規契約はできなくなった古いWiMAX回線のみを利用するプラン(ここでは便宜上、旧WiMAXとします)のサービス内容と比較して、料金は高くなったのでしょうか?今後も料金は上がっていく傾向でしょうか?
 
結論で言うと月額利用料金は大きく変わっていません。旧WiMAXで1年契約した場合の月額料金と、現在の基本プラン・月間7GB制限プランの月額料金を比較して大きな違いはありません。つまり、同じ月額利用料金のままで通信環境が大幅に改善されたと言えます。

通常プランの月間通信容量が7GB制限となった点がデメリット

ただし、旧WiMAXの基本プランは月間通信量が原則として無制限だったのと比較して、WiMAX2+の基本プランは月間7GB制限となった点はデメリットで、改悪となりました。そこで月間通信量無制限のギガ放題プランが新たに誕生しましたが、このギガ放題プランの料金と旧WiMAXの月額料金を比較すると値上げの感もあります。

また旧WiMAXでは1年だった契約期間の縛りがWiMAX2+では2~3年と長期化、従来の契約と比較して途中解約時の違約金が値上がりしたりと改悪した面もあり、長期的に見ると値上がり傾向とも言えそうです。

旧WiMAXに無かったギガ放題プランと速度制限が大きな違い

旧WiMAXと比較して、WiMAX2+では新たに直前3日間での通信量は合計10GBまでの制限、またこれを超過すると通信速度が低下する「速度制限」が追加された点は大きな違い。月間通信量7GB制限プランを契約中の場合は気にならない速度制限ですが、ギガ放題を契約・利用する場合は気になるルール。

これを旧WiMAXと比較して改悪と捉える方もいますが、実際に3日間で10GBの通信量に到達するのはかなりのヘビーユーザーと考えられ(Youtubeの標準画質であれば47時間分に相当)、また仮に速度制限が発生しても約1Mbpsの速度で通信可能と、通常のWEBサイト閲覧やメール送受信には大きな支障が無く、実質的には非常に緩い速度制限。

旧WiMAXプラン契約者は、移行措置として月額料金はそのままギガ放題プランに加入できる制度もあり、契約者に配慮した形で料金体系の変更や速度制限等のルール変更が実施されています。そういう意味では、今後も高速化、通信品質が改善され続けるだろうWiMAXを安心して利用できそうです。

代表的なWiMAX2+プロバイダ~UQ・Broad・GMOとくとくBB

WiMAX2+のインターネット接続サービスを利用する場合は、WiMAX2+のサービスを提供するプロバイダとの契約が必要です。WiMAX2+のプロバイダは20社以上あり、すべてUQコミュニケーションズ社のWiMAX2+回線を使用して通信サービスを提供するMVNOと呼ばれる事業者です。
 
代表的なWiMAX2+プロバイダとしては、So-netやBIGLOBE、@Niftyなどの大手インターネットプロバイダや、GMOとくとくBBやBroad WiMAX(ブロードワイマックス)などWiMAXサービスで有名なプロバイダがあります。

自社で通信設備を持たない通信事業者=MVNO

自社では通信ネットワークや基地局などを持たず、他社の通信設備を借りて通信サービスを提供する事業者をMVNOと言います。WiMAX2+のプロバイダサービスは、UQコミュニケーションズが運営する「UQ WiMAX」を除き、すべてのサービスがMVNO事業者によって提供されています。

速度やエリア、通信制限の点でプロバイダ間の違いは無い

WiMAXプロバイダの数は多いのですが、どのプロバイダが提供するのも同じWiMAX2+の通信回線を利用したサービスです。つまり同じ通信回線を使用する以上、各プロバイダを比較しても対応エリアや通信速度には違いはありません。繋がりやすいプロバイダや速度の速いプロバイダという違いは無く、また通信制限や速度制限に関連するルールも全WiMAX2+プロバイダで共通です。

比較のポイントは価格~月額料金やキャッシュバックキャンペーン

WiMAX2+プロバイダ間で違いがあるのは各契約プランの月額料金やキャッシュバックなどのキャンペーン特典、それらの金額かけ合わせたWiMAXの合計費用や価格だけです。この費用や価格がプロバイダを比較する際のポイントであり、契約先を決める基準になります。

以上、WiMAXとWiMAX2+について、ここ10年の発展の経緯も含め、通信速度や料金の比較・違いなどを説明しました。いずれにせよ、旧WiMAX回線は今後使用されなくなる(=停波)予定で、回線はWiMAX2+に一本化。今後は“WiMAX=WiMAX2+”と捉えて問題ないのです。
 
旧WiMAX回線で契約中のみなさんは早めにWiMAX2+への乗り換えを、これから新規契約という方はどうぞ安心してWiMAX2+のプランを検討ください!

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